目次
エダマメを選ぶ
枝付きで売られているものがあれば、枝付きを買いましょう
さやがふっくらとしているもの、粒の大きさに偏りがないものを選びましょう
枝に残っている葉が青く新鮮なものが収穫間もない証拠です。枝自体も茶色く枯れかかっているようなものは避けましょう。茶~黒ずんでいるようなものは時間が経って鮮度が落ちている証拠です。産毛がびっしりと付いていて、産毛が立っているものが新鮮ですよ。
袋(ネット)入りの枝豆の選び方
枝付きの方が日持ちは良いですが、袋(ネット)入りの場合は、買ったらすぐに茹でましょう。
袋(ネット)入りの場合も枝付き同様、緑色が濃すぎるものよりも淡い緑色のものを選ぶといいでしょう。表面にきちんと産毛が生え揃っているかを確認しましょう。
エダマメを保存する
枝豆は収穫後も生きています!
枝豆は収穫後も生きています!枝豆は呼吸しているので、生の状態で置いておくと、糖分の分解が進み栄養や風味がどんどん落ちていきます。とにかく新鮮なうちに茹でる事が大切です。すぐに茹でられないなら、乾燥しないように新聞紙にくるむ、または袋に入れ、冷蔵庫に入れておきます。長く保存する場合は茹でたものを冷凍します。その場合は少し固めに茹でるのがポイントです。冷凍保存した物はビタミンCが生を茹でたものとほとんど変わらない位残っているという実験結果が出ています。
塩分濃度4%がおススメです。水1リットルに、塩を大さじ2杯です。塩を入れすぎると硬くなってしまいますよ。
大豆イソフラボン、レシチン、カロテン、ビタミンC、サポニンなど栄養価が高い優等生野菜
みじん切りにした玉ねぎと一緒にソテーしてミキサーにかけ、スープの出来上がり。冷やしてもおいしいです。
食べごろを過ぎた枝豆はさやの色が白っぽくなり、さやがパンパンに張っているものは、成長し過ぎで香りが薄い場合があります
エダマメの豆知識
世界的にも注目されている「EDAMAME」
枝豆とは未成熟な大豆を収穫したものです。枝付きのまま扱われる事が多かったために「枝豆」と呼ばれるようになったようです。昔は、稲が育つ田んぼのあぜ道で育てられることも多かったようです。これは「畦豆(あぜまめ)」と呼ばれていました。風通しがよく、適度な水分が与えられているため、手間の掛からない稲作の副産物として収穫していたようです。その由来は諸説あるものの、米には年貢が掛かるが畦豆には年貢が掛からなかった為、高タンパクで栄養価も高いといわれる大豆を主食の代わりにした「あぜまめ」が「えだまめ」になったという説もあります。2016年は国連総会により食料安全保障と持続可能な食糧生産を目的とした「国際マメ年」も宣言され、今や「EDAMAME」として世界でも注目される食材です。
枝豆は茹でる?蒸す?
枝豆は「茹でる」が定番ですが、「蒸し焼き」がおススメです。枝豆のビタミンCは比較的加熱に強いですが、茹でると半分近く流出してしまいます。蒸し焼きならば流出することもないので、栄養的には「蒸し焼き」が良いです。
「茹でる」場合は、水に対し塩分4%で茹でると、プリプリした食感と絶妙な塩加減になります。茹で時間は3分30秒~4分程度が目安です。品種、枝豆の状態により茹で時間は変わりますので、目安としてください。茹で過ぎると、柔らか過ぎになり食感が損なわれます。
ビールと枝豆
枝豆には、メチオニンと呼ばれるアルコールを分解してくれる成分があり、アルコール代謝を促進させるビタミンB1、肝臓の働きを高めてくれるコリンも豊富にあるので、ビールと枝豆は理にかなった組み合わせです。
枝豆の売り子
原産は中国で日本には稲作とともに伝わったといわれていますが、枝豆として食べるようになったのは江戸時代です。江戸時代には夏に枝豆の売り子が街で売り歩き、枝つきのまま茹でられた枝豆を、江戸の人々は歩きながら食べたそうです。今の時代で言う、「ファストフード」の感覚だったようです。枝豆は鮮度が命です。地元産、近くのものを買いましょう。
枝豆の品種
枝豆には200種あまりの品種がありますが大きく分類すると、「青豆(白毛豆)」「茶豆」「黒豆」の3種類に分かれます。
「青豆(白毛豆)」は一般的な枝豆はこの種類になります。サヤも豆も鮮やかな緑色で、白色のうぶ毛です。ほぼ全国的に栽培されています。
「茶豆」は、サヤに茶色い産毛があったり、豆の薄皮が茶色だったりします。主に東北地方で栽培されていることが多く、強い香りと甘みがある品種が多いです。新潟県の「黒埼(くろさき)茶豆」、山形県の「だだちゃ豆」などがあります。
「黒豆」は正月のおせち料理で使用される黒豆を若い時期に収穫したものです。兵庫県の丹波地方が主な産地で、大粒で黒豆特有の深い甘味とホクホクした食感が人気です。
【小糸在来枝豆】 千葉県
小糸在来は、千葉県君津市の小糸川流域在来の大豆です。 香りも豊かで豆の味がとてもしっかりしている豆です。 収穫量が少なくあまり一般市場には出回らないそうなので、見つけたら是非食べてみて下さい!
【サッポロミドリ】
鮮やかな緑色が特徴の札幌発祥の枝豆で、粒が大きくプリプリで甘味がとても強いです。
【天ヶ峰(てんがみね)】
さわやかな風味で、暑い夏の日に合いそうなさっぱりとした枝豆。3粒莢が多く収量性が高いのでプロの方がよく栽培されている品種です。
【初だるま】
プリッとした食感で香りが良く、最後に甘みがドバッっとくる感じです。
【三河島枝豆】東京
東京の在来枝豆です。味が濃厚で旨みとコクがあり、甘みは後から優しく出てきます。枝豆と豆乳の間くらいの豆らしい風味です。
【黒五葉】山形
山形県真室川町あさひ小学校さんから「黒五葉」が届きました。黒五葉は黒豆で、若いうちに収穫して枝豆として食べます。東北地方では丹波黒に並ぶ品種として育てられており、ひとつの枝に5枚の葉がついているので黒五葉といいます。果肉はしっかりしていて、黒豆の甘みとコクがある枝豆です。
【いたや毛豆】青森
美味しいので毎年このいたや毛豆を探しています。これは青森県津軽地方の枝豆です。サヤにびっしり生えている茶色の毛が特徴で、茹でたときにホクホクとして甘く、コクが特徴の枝豆です。全国区の市場に出回る量が少ないので、「幻の枝豆」とされています。
【あけぼの大豆】の枝豆 山梨
山梨県の身延町だけで作られる「幻の大豆」といわれるあけぼの大豆の枝豆です。粒が大きく、キメが細かくて噛むと消えるようです。甘みが強く、でもあっさりしてます。
大豆
「枝付き」の方が断然、枝豆は鮮度が落ちにくいです。枝豆は、時間と共に栄養と旨みが抜けやすいものですので、鮮度が命です。枝付きの枝豆の上手な選び方は、一つの枝に密集してマメがなっているものを選ぶと良いです。まばらだったり、スカスカしているものは選ばない方が無難ですよ。