家庭菜園 きゅうりを、曲げずに次々と収穫するために知っておきたい苗のこと
2024.05.14
きゅうりは、植えつけから収穫まで1か月で出来ます。次々ときゅうりは出来るのですが、調子が良いのは最初だけで、途中からきゅうりが曲がったり、大きくならなかったり・・・。きゅうりの特徴をちょっと知っていただくだけで、まっすぐなきゅうりをどんどん収穫できるようになります。
目次
肥料と水が切れるとよい実が収穫できない!
きゅうりはインドの北西、温暖湿潤なヒマラヤ山麓の肥沃な場所が原産の野菜です。だから肥料と水を多く欲します。肥料か水のどちらかが不足すると株が疲れて、きゅうりが曲がってしまいますので、植えつけから収穫までの1か月きゅうりの様子をチェックしてくださいね。
初めての方は「接ぎ木苗」がおすすめ
本葉3~4枚で、全体的にがっしりとしているのがおすすめの苗です。大きく分けると、連作や病害虫に強い台木の上にきゅうりの穂木を接いでいる「接ぎ木苗(つぎきなえ)」と、種からそのまま栽培した苗の「実生苗(みしょうなえ)」がありますが、初めて家庭菜園をされる方は、価格は実生苗に比べて少し高めですが、収穫量を期待できる「接ぎ木苗」をおすすめします。
よい苗を選ぶ
本葉3~4枚で、全体的にがっしりとしているのがおすすめの苗です。株元にぐらつきがないかを確認し、根がしっかりしている苗を選びます。(根がしっかりしていると、光合成もしっかりできます)
ヒョロヒョロと伸びている苗よりも、節間の詰まった苗がおすすめです。(ヒョロヒョロは徒長していることが考えられますので、購入した場合は、定植前にしっかり日光に当てるようにしてください)
節成り or 飛び節成り
「節成り」というのは、全ての節ごとに雌花が付くのできゅうりが出来ます。早くたくさん収穫できますが、株が疲れやすくあまり長持ちしないため、水と肥料のコントロールが重要になります。プランター栽培や、コンパクトなスペースでの栽培に向きます。
「飛び節成」は、各節ではなく飛び飛びの節に雌花が付きます。子づるにたくさん雌花が付くので、「節成り」よりも長期間収穫が出来、最終的な収量は「飛び節成」の方が多いです。子づるが伸びるので、広いスペースがある方におすすめです。
きゅうりの根
プランターが大きければ大きいほど植物は根を張るので、収量も増えます。きゅうりも根がしっかり張ればたくさん収穫出来ます。ナス、トマトなどのナス科は根が真っ直ぐに伸びるので、深いプランターが最適なプランターになり、きゅうりなどのウリ科、ニラなどのユリ科は根が浅く広がるので、まず面積のあるプランターを用意してください。(黒のプランターは熱が上がりやすいので白っぽい方がおすすめです)
きゅうりは、過湿や乾燥に弱いです。きゅうりを定植したら、土の表面にワラやヤシの繊維などで覆い、温度が上がりにくくなるようにすると長持ちします。土の乾燥を防ぐだけでなく、雨による泥跳ねを防いで病気を抑える働きもあります。(これは効果があるのでおすすめします)
定植したら最初の誘引をしましょう
植え付けたら、つるの先が風で傷まないよう、苗から少し離れたところに仮支柱を立て、苗の一枚目と二枚目の本葉の間の茎にひもを結び誘引します。つるが上に育つようなイメージをしてください。
◆苗を復活させましょう (対処方法)
・茎が細く、間延びしている場合
→育苗時の日光が少なかった可能性があります。苗に日光を当てると茎は太くなり、しっかりとしてきます。
・買った苗に子葉(双葉)がついていない場合
→基本的には子葉がついている苗がおすすめです。付いていない場合、株が弱っていることが考えられます。早めに定植して根を活着させてあげましょう。
・苗がしおれている
→水分不足の可能性があります。お水をたっぷりとあげてください。
苗を購入するポイント、プランターを選ぶポイントの2点をしっかり覚えて頂くと、あとはお手入れだけでまっすぐなきゅうりを次々に収穫できるようになります。