伝統野菜
2024.10.15
伝統野菜とは?
伝統野菜とは、その土地や気候風土に適応し何世代も前から栽培されている野菜のことです。固定種、在来種とも呼ばれ古くから栽培されている野菜ですが、明確な定義があるわけではありません。京野菜、加賀野菜など耳にしたことのある野菜も多くあります。
固定種は種の遺伝子が固定されているものを指し、在来種は地域に根付いているものを指します。固定種であり在来種のものもありますが、固定種ですが在来種でないものもありますので、一概に固定種=在来種という訳ではありません。
各地域の定義 <例>
京の伝統野菜の定義
(1)明治以前の導入栽培の歴史を有する。
(2)京都市域のみならず府内全域を対象とする。
(3)たけのこを含む。
(4)きのこを除く。
(5)栽培又は保存されているもの及び絶滅した品目を含む。
加賀野菜の定義
現在、加賀野菜には15品目が認定されており、これらは全て昭和20年以前から栽培され、現在も金沢で栽培されている野菜です。
なにわの伝統野菜の定義
(1)概ね100年前から大阪府内で栽培されてきた野菜
(2)苗、種子等の来歴が明らかで、大阪独自の品目、品種であり、栽培に供する苗、種子等の確保が可能な野菜
(3)府内で生産されている野菜
令和6年2月から、なにわの伝統野菜の22品目めとして、新たに「大阪黒菜」が仲間入りしました。
(例) カボチャ
伝統野菜は、存在そのものを見直されたり、味を気に入った人が増えたり、流行ったりした時もありますが、これからは一過性の流行ではなく、定着させることを目指していかなければならないと思います。伝統野菜を売っているお店が増え、売っている伝統野菜の種類が増え、伝統野菜に興味を持つ人が増え、伝統野菜が身近なところにある存在になればと思います。