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ジャガイモ
マリー・アントワネットの花飾り
マリー・アントワネットはジャガイモの花をこよなく愛し、舞踏会などでジャガイモの花の髪飾りを好んでつけたと伝えられています。人々にジャガイモを普及させるためにとった宣伝方法は有名で、栽培中のジャガイモ畑に番兵を立てて見張らせました。それを見た人々は栽培している作物が余程貴重なものだと思いました。収穫時に、マリー・アントワネットは敢えて番兵を見張りから外し、人々が盗むように仕向けました。そうして、人々にジャガイモが普及したといわれています。
インドネシアから
17 世紀初めにジャワのジャガトラ(ジャカルタ)からもたされたことから「ジャガタライモ」と呼ばれたのが変化して「ジャガイモ」になったといわれています。また、天保の大飢饉でジャガイモのおかげで餓死を免れたことから呼称された「御助芋」から転じたものともされています。
ジャガイモの皮
ジャガイモには「サポニン」という成分が含まれています。サポニンは天然の界面活性剤と呼ばれ、石鹸のような働きをしてくれるので水垢・油汚れのベタつきに効果を発揮します。シンクをぬるま湯で濡らしてジャガイモの皮(白い方)を使い、シンクの汚れを落とします。
クレームから生まれたのが「ポテトチップス」
アメリカのレストランで「フライドポテトが厚すぎる」という客のクレームにシェフがとんでもなく薄くスライスしてフライドポテトにしたのがはじまり。ちなみに現在のポテトチップスは焦げにくい加工用ジャガイモを使用しています。
ナス
ナスのヘタの黒焼きを配合した歯磨き粉
ナスのヘタの黒焼き(粉末にする)は昔から、口内炎に効果があると言い伝えられています。また歯磨きで使うと、歯ぐきを引き締める効果があるとされ、現在でもナスのヘタの黒焼きを配合した歯磨き粉などがあります。
ナスの種類
ナスは、大きく分類すると長ナス系統(九州)、卵形ナスの系統(関東)、丸ナス系統(東北・長野・京都)に分類されます。日本だけでも約180種類(200種類とも)、世界には1000種類以上ものナスがあり、外国のナスはヘタが青(緑)、日本のナスのヘタは紫色なのも特徴です。
英語では「eggplant」 エッグ?
ナスを英語で“eggplant”(卵の植物)と言いますが、なぜでしょう?日本のナスは紫色で細長いものが一般的ですが、アメリカのナスは白くて丸い形のナスが一般的なので、まさに卵のような形「eggplant」と呼びます。
なすび
歴史的には「なすび」の方が古く、日本にナスが伝わった奈良時代から呼ばれていたのだとか。 ちなみに、漢字では「奈須比」と書きます。 「なすび」の語源には諸説あり、例えば夏に実がなることから「夏実(なつみ)」と呼ばれ、それが変化したとする説。当時のなすは、今のなすよりも酸っぱかったので、「中が酸っぱい実」→「なかすみ」→「なすみ」→「なすび(奈須比)」。関西では「なすび」と呼ぶのが一般的ですが、江戸の商人が「縁起の良い野菜として売る」、事を成し遂げる→成すとして売ったら大当たり。それで関東では「なす」となったといわれています。