目次
スナップエンドウを選ぶ
スナップエンドウ?スナックエンドウ?
スナップエンドウはえんどう豆の一種で、グリーンピースの改良品種です。豆が成長して大きくなってもサヤが硬くならず、絹さやのようにサヤごと食べられます。甘みがあり、サクっとした食感です。 その食感がスナックを食べるイメージに近いことからスナックエンドウとして売り出したようです。いつの間にか「スナップ」と「スナック」が混在するようになってしまいました。昭和 58 年に農林水産省が呼び名を「スナップエンドウ」と統一推奨しました。一般的な品種は筋があるので、この筋を取り除いて食べます。輸入品が増え、年間を通じて出回っていますが、最盛期は3~6月です。
サヤがふっくらとハリのあるものを選びましょう
サヤのハリは実が詰まっている証拠。実がしっかり詰まっているほうが、豆の甘みを味わえます。豆が成長し大きくなってもおいしい品種ですので、中の豆がきちんと端から端まで詰まっているもの、鮮やかな緑色のもの、表面に傷や茶色く変色した部分などが無い物を選びましょう。ガクの部分も鮮やかな緑色のものが、いきいきとしていて新鮮です。曲げるとポキッと折れるような固さのものがベストです。名前の由来は、ポキッと折る音が英語で「snap(スナップ)」からきたようです。
栄養満点の緑黄色野菜です
サヤのまま食べるので、食物繊維も摂取でき、β-カロテンもたくさん摂取できる野菜です。βーカロテンは、体内でビタミンAに変わり、老化予防、皮膚や粘膜の健康を保ちます。また活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から身体を守る効果があります。カリウムをはじめ、ミネラルを豊富に含んでいますので、カリウムの利尿作用がむくみをとり、余分な塩分を排出し、高血圧の方にも効果が期待できます。
スナップエンドウを保存する
早めに使い切るのがポイント
スナップエンドウはあまり日持ちしない野菜の部類です。日数が経つとしんなりしてしまって、シャキシャキ感が無くなってしまいます。基本的には早めに食べましょう。保存する場合は、スナップエンドウをキッチンペーパーに包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫に入れてください。乾燥に弱いので、冷蔵庫内の空気に触れさせるのはよくありません。ビニール袋に入れて保存するのは、乾燥を防止する為です。とは言え、これでも2日保存するのが限度です。冷凍の場合は、固めにゆで、ジップロックなどに重ならないように並べて冷凍します。解凍方法は袋に入れたまま流水にさらすか、袋に入れたまま熱湯にくぐらせるか、または袋から出してレンジで解凍しましょう。
筋が固いのですべて取ります。先端からつまんで上側を取ります。
ヘタをとり、そのまま反対側の筋も取ります。
ゆで上がったらすぐにザル上げして、10 秒冷水につけ色止めします。
キッチンペーパーなどでヘタ側を下に軽くたたき、水分をとりましょう。
料理によっては豆を見せて使うとアクセントになります。
スナップエンドウの豆知識
「さやえんどう」と「絹さや」の違いは分かりますか?
「さやえんどう」と「絹さや」は同じ種類です。関東では「絹さや」関西では「さやえんどう」と呼ばれています。
「スナップエンドウ」と「絹さや(さやえんどう)」の違いは?
「スナップエンドウ」は「絹さや(さやえんどう)」の新しい品種となり、両方ともサヤごと食べることができます。
「えんどう豆」の名前の由来は?
えんどう豆は漢字で書くと「豌豆」と書きます。これは、現在のウズベキスタンに「大宛国(だいえんこく)」という豆類を中国に輸出していた国があります。その『宛』という字に「豆」と言う字を足して『豌豆』になったのではないかと云われています。
ちなみに豆は英語で“bean”“beans”ですが。えんどう豆は“peas”となります。グリーンピースの“ピース”ですね。
マーメラス
マーメラスは古橋利一郎さんという唯一おひとりの生産者さんが静岡で栽培されています。元々は「インゲンエンドウ」という品種とのことですが、栽培が難しく、栽培される方が いらっしゃらなくなってしまい、とうとう種苗会社も販売を中止にしてしまったので、自家採種で種を繋いでいる野菜です。「マーメラス」という名前は marvelous(マーベラス) と豆を掛け合わせたのかも知れませんね。
家庭菜園におススメです。つるが伸びる「つるあり種」と、つるが伸びない「つるなし種」がありますが、つるあり種の方が収穫期間も長く、収量も多いです。低温にあてることで花芽の分化が進むので、冬が来る前までにあまり大きく育てないようにするため、種まきは 10 月中旬以降で大丈夫です。豆類は根粒菌が根について窒素を吸収するので、肥料はなしで大丈夫です。
家庭菜園人気品種【スナップエンドウ】の育て方