ズッキーニを選ぶ

太さが均一なものを選ぶようにしよう

ズッキーニはあまり太すぎず、なるべく上から下まで太さが均一なものがよいです。果実が未熟なうちに食べるものなので、育ち過ぎて太く大きくなり過ぎた物は果肉がかたく、味が落ちます。同じ大きさのものは、手で持ってみて、重い方が新鮮で美味いズッキーニです。表面に傷がなく、艶のあるものを選んでください。きゅうりの選び方にも似ていますね。収穫しないでおくと実が成長して、1週間から10日で1mを越します。

ヘタやお尻をチェックして、切り口が新しい物を選ぶようにしよう

新鮮なうちに食べるのが美味しい野菜ですので、ズッキーニの上下の切り口を確認して、切り口がみずみずしく張りがあるのを選びましょう。古くなると実がスカスカになりますので注意しましょう。実が成長すると繊維質が増えます

皮を見て、ハリツヤが確かなものを選ぶようにしよう

ズッキーニの表面が変に変色しておらず、ハリと艶があるものは新鮮な証拠です。角がある程度立っているかを確認するのも分かりやすくてよいです。ズッキーニは乾燥しやすい野菜ですので、鮮度が落ちると底の方から枯れていきます。ビニール袋に入っていても、鮮度が落ちる早さは変わりません。

ズッキーニを保存する

ズッキーニはカボチャの仲間ですが、カボチャが完熟果なのに対してズッキーニは未熟果のため、傷みやすく日持ちしません。また、ズッキーニは乾燥しやすく、水分が抜けてしまうと味が落ちやすいので、涼しくて風通しのよいところで保存しましょう。

常温で保存する場合は、水分を逃さないためラップや新聞紙で1本ずつしっかりくるんで、冷暗所で立てて保存しましょう。常温での保存期間は1週間ほどです。温度が低いと傷みが早くなってしまいますので、ラップや新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。

カットして残ったものは、切り口にしっかりとラップをかけて冷蔵庫で保存しましょう。保存期間は4~5日です。

冷凍して保存するには、輪切りや角切りにしてかために加熱し、トレイなどに並べ、くっつかないようにし、完全に凍ったらジップロックに移しましょう。

冷凍保存した場合は、歯ごたえがなくなり食感が変わりますので、カレーなどに利用しましょう。

外見はキュウリの様ですが、使い方はナスに近いです。 実はカボチャの仲間です。

ヘタを見て切り口のみずみずしさを確認しましょう。

未熟果なので種はない。中はしっとりしていて、みずみずしいものがおいしい。

切り口が乾かないようにぴったりラップで包み冷蔵。 未使用のものもラップで包み、野菜室で立てて保存します。

ズッキーニの豆知識

原産はアメリカ南部やメキシコで、巨大なカボチャが原種と言われています。日本で普及し始めたのは1980年代に入ってからで、イタリア料理がブームになってから広まりました。

味は淡白で油との相性が良く、他の野菜と合わせた煮込み料理として料理するのがポピュラーです。イタリア料理ではカポナータ、フランスではラタトゥイユが定番レシピです。

ズッキーニという名前はイタリア語で「小さなカボチャ」を意味します。

ズッキーニの栄養

ズッキーニはβカロテン、食物繊維、ビタミンC、カルシウム、葉酸、ビタミンKが含まれています。カボチャの仲間ですので、栄養素もカボチャと同じβカロテンが豊富です。βカロテンは油を使用することで吸収力があがるので、炒めたり、焼いたりすると風味も味もよくなります。余分な塩分を排出する働きがあるカリウムも含んでおり、高血圧やその予防、むくみの解消などにも効果があります。なり口にも栄養が詰まっているので、切り落としてしまうのは勿体ないです。一緒に切って食べると良いですよ。

ズッキーニに含まれる成分「ククルビタシン」

ズッキーニやキュウリ、スイカなどのウリ科植物には、「ククルビタシン」といわれる苦味成分が含まれています。一般的にはその含有量は微量ですが、まれに含有量が多く苦味や渋みが強いものがあります。ごくまれに下痢やおう吐、腹痛を起こすことがあります。もし「ニガイ」と感じたら、 そのズッキーニは食べずに捨てましょう。加熱調理をしても成分は変わらないので廃棄が良いです。

いろいろなズッキーニ

ズッキーニ(緑)

クセがなくあっさりと淡白な味です。苦みや青臭さが少しありますが、油を使って加熱調理すると、コクが出ます。

ズッキーニ(黄)

緑に比べ淡白で皮が薄く柔らかいです。生食出来ますよ。

【UFOズッキーニ】

名前の通りUFOのような形のズッキーニです。味はクセがなく淡泊です。

【イボイボズッキーニ】

イタリアではメジャーなズッキーニです。外見はゴーヤのようですが、中は白くきめ細かく、しっかりした肉質です。正式には「ルゴーサ・フリウラーナ」と言う、イタリアではよく見かけるズッキーニだそうです。ズッキーニは生でも食べることができ、ピーラーで薄くスライスし食べました。絶品です。

【ストリアート】

イタリア固定種のズッキーニ。皮は薄く、種が少しかたいズッキーニ。加熱するとトロトロになり美味しいです。

【トランペットかぼちゃ(ズッキーニ)】

このトランペットかぼちゃ(ズッキーニ)も、若いうちは一般的なズッキーニのように緑で、熟してくるとバターナッツかぼちゃのような色になります。

【花ズッキーニ】

花が咲く前にそのままの状態で収穫した幼果や、花そのものを花ズッキーニといいます。ズッキーニの花の中にチーズや肉を詰めて、揚げたり蒸したりして食べます。

専用液肥 ―野菜―

専用液肥 ―野菜―

ししとう

主な産地と時期 7~8月   主な産地 高知、千葉、和歌山県

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