家庭菜園のレタスがちょっと苦い・・・
2020.12.13
家庭菜園でレタスやベビーリーフなどの葉物を栽培し、食べてみると苦かったという経験はありませんか?
「自分で栽培した野菜は美味しい」っていうのがパターンですが、苦いものは苦い…
なぜ苦くなってしまったのでしょう?
考えられる原因は、以下の3つが当てはまることが多い
①栄養や水分不足
②栄養過多
③収穫タイミングを逃している
栽培には水やりが必要ですが、必要以上に水を与えすぎてしまうこともよくありますね。
土の状態を見て、土が乾いている時に水をあげるようにしましょう。
与えすぎると根を腐らせてしまう可能性があります。
玉レタスは結球し始めたら水やりは控えるなど、成長度合いに応じて対応します。
市販の土にあらかじめ配合されている肥料は、約1ヵ月程度で切れます。
野菜の育ち具合などによって、追肥が必要ですが、肥料はたくさん与えると良いというものではありません。
野菜に適した肥料を選ぶことが大事です。
収穫のタイミングが遅い場合、「大きく育って良い」と思われがちですが、葉がかたくなり、苦みも出て来やすいです。
あまり知られていませんが…
光の量
例えばレタスのお話しをすると、レタスは涼しい気候を好む野菜です。
高温の気候や、夏のように日が長くなると「とう立ち」が始まります。
「とう立ち」とは花芽を作り、種を残そうとします。つまり、レタスが今蓄えている栄養を「種」を残すことに使おうとするので、美味しさが失われていきます。
レタスは太陽の光だけではなく、夜の外灯や部屋の明かりがレタスに当たっていても、その明りを太陽の光と認識してしまい、「日中の時間が長くなってきた→とう立ちして種を残そう」と思ってしまいます。
だからレタスを栽培する場合は、夜、できるだけ光の当たらないような場所で栽培するようにしてみて下さい。
収穫時間
そして収穫する時間ですが、夕方がおススメです。(家庭菜園の場合)
日中、レタスは光合成をしている時に糖を作り、糖の量は夕方が一番多くなっています。
糖の量が多い=苦みが少ない ということです。
早朝は葉に水分をたっぷりと蓄えているので、シャキシャキして美味しいです。
夕方の収穫のレタスが好みか、早朝の収穫のレタスが好みか、食べ比べてみるのも良いですよね。
栽培密度
栽培密度も、生育と苦味に関係します。
育てる野菜の種類によって環境は異なりますが、基本は「日当たりが良く風通しが良い場所」です。
できるだけ、広めのスペースでゆったりと栽培するのがおススメです。
もっと手軽に家庭菜園
庭の菜園でも、ベランダのプランターでも、どこでも手軽に始められる「家庭菜園」。
種をまき、育て収穫するのが楽しみです。 一番の楽しみは食べることです。
ホームセンターなどでは種や苗が売っていますので、一度立ち寄られてみてはいかがでしょうか。