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ニンニクの芽を選ぶ
「ニンニクの芽」だけれど食べているのは“芽”ではなく“茎”
ニンニクは、暖かい春になると、茎がグングンと伸びて花を咲かせます。花を咲かせないように(ニンニク本体に養分を貯めておけるように) 花茎を摘み取ります。ニンニクが花を付けるために伸ばす「花茎」と呼ばれる部分がニンニクの芽です。私たちは実際に「芽」の部分を食べているという訳ではなく、「茎」の部分を食べているのです。茎ニンニクともいわれています。
日本で流通しているニンニクの芽は 99%中国からの輸入品。国産は 1%
一般的に売られているニンニクの芽は冷凍されているものも含め 99%中国産の物です。日本産のニンニクは青森県が有名な産地ですが、寒冷地のニンニクは、芽が伸びきる前に収穫期を迎えるため、芽を摘む必要がないと言われています。そのため、国産のニンニクの芽が出回ることは、大変希少なのです。また中国では輸出用に茎ニンニク向けに品種改良されたニンニクを栽培しています。
茎がやわらかく弾力性があるものを選びましょう
ニンニクの芽は、緑色が鮮やかなものを選びましょう。茎がやわらかく弾力性が感じられるものがよいです。切り口が茶色く傷みはじめていたり、全体に色が黄色みを帯びているものは鮮度が落ちています。道の駅や産地の直場所などで国産のニンニクの芽を売っていることもあります。その場合、つぼみが付いている場合があります。つぼみがついている場合にはつぼみの先端まで青々としてみずみずしいものを選びましょう。
ニンニクの芽を保存する
冷凍のまま使うよりも、ある程度解凍した状態で利用しましょう
・冷蔵庫で保存する場合
ニンニクの芽は乾燥しないようジップロックやポリ袋に入れて、冷蔵庫で保存します。なるべく早めに食べきりましょう。
・冷凍保存する場合
冷凍保存する場合は、お湯に塩を加え、つぼみの部分は 10 秒程度、茎の部分は 1 分程度さっと茹で、冷水で冷やしたのち、しっかり水気を切ってからラップに包み、ジップロックに入れて密封します。使う場合は凍ったままでも大丈夫ですが、炒め物の場合はある程度解凍してから使うと水っぽくならなくて済みますよ。
ニンニクの芽につぼみもついたままのもの。揚げ物で楽しむのがおススメです。
福地ホワイト六片種のニンニクはとくに甘みがあっておいしいとされ、高い人気があります。
トウ立ちしたら、葉の先端より長くなった花蕾を全て摘み取ります。そのまま放っておくと球が大きくなりません。
花蕾を摘みとるともうニンニク特有の臭いがします。
ニンニクの芽の豆知識
生のまま使うと風味が出ます。色合いを楽しむなら下ゆでを
ニンニクの芽には、生のニンニクに比べて、カルシウムやビタミン C が豊富に含まれています。また、生のニンニクには含まれないビタミン A を摂取することもできます。ビタミン A は皮膚や粘膜の正常化のために効果が期待できます。また、油との相性がよく、一緒に調理することで体内への吸収率も高まります。僕はニンニクの芽が好きなのですが、苦手な友人もいます。その友人は歯ごたえがあまり好きではないようなのですが、そんな時は、ニンニクの芽を斜めに切ってみて下さい。繊維を断ち切ることでよりやわらかくなり、味もなじみやすくなります。また、つぼみの部分は 10 秒程度、茎の部分は 1 分程度さっと茹でてみて下さい。アク抜きや殺菌効果もあり、お湯に水量の 2%の塩を加えることで、繊維質がやわらかくなり、ニンニクの芽の色も鮮やかになりますよ。豚バラとニンニクの芽の炒め物は定番料理ですが、浅漬けなども美味しいですよ。
にんにくバター
ニンニクの芽の炒め物
味付け牛ハラミの焼肉
にんにく