鍋料理
2020.12.27
寒い冬と言えば、「鍋料理」ですよね。
寄せ鍋やすきやき、水炊き、ちり鍋などたくさんの種類の鍋料理があります。
鍋料理を大きく分けると、寄せ鍋やすき焼きのように出汁に味がついているタイプと、水炊き、ちり鍋のように大きな鍋からお椀に取分けて、ポン酢やごまだれで食べるタイプのものがあります。
魚の切り身がチリチリと縮むから「ちり鍋」
ちり鍋は関西発祥だと云われています。
幕末から明治にかけて、生魚を食べない西洋人が、沸騰した湯の中に、薄切りにした生の魚を入れるとちりちりと縮む様子から「ちり」鍋となったと云われています。
水菜のシャキシャキした食感や、見た目のみずみずしくハリのある様子を「ハリハリ」と表現した「はりはり鍋」、おしぼりをタライで洗濯していて、おしぼりをすすいでいる様子が鍋の中で肉を振る様子と似ていたことが由来とされている「しゃぶしゃぶ」など料理名の由来は調べるととても面白いです。
「すきやき」は関東と関西では異なる調理方法
同じ料理名でも作り方が地域で異なるものもあります。「すきやき」です。
関東ではだしを醤油、砂糖、お酒などで味付けしたわりしたに、牛肉と野菜、しらたき、ねぎなどをいれて煮込みます。
一方関西出身の父によると、関西では、もともとお肉と野菜は一緒に入れず、先に牛脂でお肉をさっと焼き、そこにざらめと醤油を入れ、肉を食べてから、その焼き汁で野菜を炒って食べるようです。
まだある関東と関西で異なる食文化
「粉もの」にご飯
小麦粉を使った料理、いわゆる「粉もの」(関西では「粉もん」と呼びます)、例として「お好み焼き」や「たこ焼き」をおかずにご飯(お米)を食べるか否か。
おにぎり
おにぎりは、関東が三角に対して、関西は俵形。のりを巻くのは、関東が焼きのりに対して、関西は味つけのりを巻く。
いなり寿司
いなり寿司の形は、関東は俵型に対し関西は三角。さらに呼び方も関東では「いなり寿司」、関西では「お稲荷さん」。
うどんつゆ
「うどんつゆ」も関東と関西で異なります。
関東は濃口醤油を使うので濃い色ですが、関西は薄口醤油を使うので色が薄く透き通っています。また関東では鰹節で出汁をとりますが、関西では鰹節、煮干、イリコの魚系出汁と昆布出汁を5:5程度で使用します。呼び名も異なり、関東は「うどんつゆ」、関西では「うどんだし」です。