おせち料理
2020.12.26
クリスマスが終わると、街も一気にお正月ムードになります。
例年、僕の家でもクリスマスツリーを片付け、お正月の準備が始まります。
お正月と言えば、「おせち料理」です。
小さな頃から料理のお手伝いをしていますが、最近はお手伝いというより、好きでやっている感じです。
おせち
「おせち」は「御節供(おせちく、おせつく)」や「節会(せちえ)」の略で、年神様に捧げる供物としての料理が「おせち」です。
神と共食する雑煮をつくるほかは火を使う煮炊きをできるだけ避けるべきという風習に基づき、火を通したり干したり、酢に漬けたり、味を濃くしたりするなどして、日持ちする物が多いのも特徴です。
最近は、和風・洋風・和洋折衷・中華風などいろいろなバリエーションがあり、デパートなどで購入されることも多いのが特徴です。
年神様と一緒に頂く
本来、おせちは年神様にお供えをして、そのお下がりを頂くものです。
祝い箸
よく「寿」の文字が入った袋(箸袋)に包まれて「両口箸」「丸箸」「俵箸」「柳箸」といわれる箸です。
新年を祝いして、年神様と一緒に食べるという意味もあるので、自分の使っている箸の反対側(片側)は年神様用です。
だから両端が細くなっていて、一方は年神様用、一方は自分用として使用します。
元日の日から使用し、使用後は水で洗い清め、7日まで使用するのが本来の習わしです。
おせちの中身
田作り
「田作り」は田を作ると書きます。
それは昔、イワシを田んぼの肥料にしたところ大変豊作になったので、田を作ることにちなみ「田作り」と呼ばれるようになりました。
おせち料理は関東と関西など地域によって内容はやや異なりますが、どの地域においても「五穀豊穣」の象徴として長きにわたって食されています。今でも田作りはおせち料理祝の肴三種の一つです。
五万俵もの米が収穫できたことにちなみ、「五万米」(ごまめ)とも呼ばれます。
栗きんとん
栗きんとんは「栗金団」と書き、「きんとん(金団)」には金色の団子や座布団という意味があります。
黄金色の見た目から金銀財宝を連想させる縁起物として、金運などが上がり、商売繁盛が叶うと云われています。
栗は「勝ち栗」と言い、縁起がよいとして尊ばれているので、豊かな1年を願う料理と云われています。
たたきごぼう
たたきごぼうは、ごぼうをたたいて開くことから「ひらきごぼう」と言い、「開く」ということから「開運」の意味が込められています。
また、ごぼうは地中に長くまっすぐ根を張ることから、家の基礎が堅固であることを祈り使用されます。
ごぼうは「たたきごぼう」以外にも牛肉やの八幡巻き(やわたまき)などにも使用されます。
八幡巻きは下調理したごぼうを牛肉で巻き、甘辛く煮込みます。京都の八幡村(現八幡市)に伝わる伝統料理です。
牛肉以外でも、鶏肉やうなぎなどで巻く場合もあります。