家庭菜園の梅雨対策していますか?
2021.05.31
関東地方は5月中に梅雨入りとなるかと思われましたが、今日5月31日現在まだ梅雨入りはしていません。
例年は6月7日くらい、昨年は6月11日に梅雨入りしました。
6月4日(金)に雨が降る予報なので、早ければ4日に梅雨入りの発表になるかも知れません。
梅雨の菜園がどういう状況になるのか?
『根』に注目
梅雨の時期は
雨が降り続き、常に土が湿っている状態になります。
そうなると根に酸素が届かない状態になります。
根は呼吸が苦しくなり、酸素が欲しくなるので酸素を求めて地表に近い部分(浅い部分)に根を張るようになります。
梅雨が明け本格的な夏がやってくると
梅雨の時期、酸素が欲しくて地表近くに張った根は、本格的な夏の到来で暑さで根がやられてしまいます。
根が土中深くに張っていたならば、直接の暑さから避けることが出来たのに・・・
『高畝(うね)で植えましょう』って言う理由
畝を高くすることで、畝に入った水が畝と通路の高低差により抜けやすくなるからです。
もしゲリラ豪雨のような大雨が降り、一面が水浸しになっても水没から免れることが出来ます。
15cmから20cmの高さがあると良いですね。
マルチを張る
泥はねを防ぐ
梅雨の時に気を付けたいのが「泥はね」です。
雨が土に当たり、跳ね返った土が野菜の茎や葉に付いてしまうからです。
土の中には多くの菌がいるので、その菌が茎や葉のちょっとした傷口から侵入して、病気になることがあります。
マルチをしていると、跳ね返りをある程度防ぐことが出来ます。
マルチや敷きワラで「泥はね」を防ぎましょう。
プランター栽培の場合は、ヤシの繊維などを置くことをおススメします。
梅雨が明けたら
マルチをはがして、敷きワラへ
梅雨が明けたら、マルチをはがして敷きワラへ移行します。
本格的な夏、特に最近は猛暑が続きます。猛暑で地温もぐんぐん上がり、野菜への負担は大きくなっています。
黒マルチでは地温が上がり過ぎてしまうので、地温を下げるために畝全体に敷きワラをします。
ワラは泥はねも防ぎ、地面の熱も逃がすので一石二鳥です。
それだけでない敷きワラ効果
ワラにはアブラムシやダニなど害虫の天敵が住み着くので、害虫を減らすことも期待されます。
例えば、なすを育てている時に、なすの葉やヘタ、実が茶色くなり成長が止まってしまった経験のある方、いらっしゃいますよね。
茶色くなる原因が「チャノホコリダニ」というダニです。でもワラを敷いていると、ワラの中にホコリダニを食べるダニが住み着くので、チャノホコリダニはどんどん減少します。
防虫ネットを張ると、雨の勢いを弱めることが出来るので、葉が直接雨に打たれることを防ぐことが出来ます。