地産地消・フードマイレージ
2021.07.13
最近、「地産地消」という言葉をよく耳にしませんか?
「地産地消」ってどういうことなのだろう?
これだけ宅配便などの流通が整っているのに、どうして「地産地消」なんだろう?
美味しさの追求だけでない視点から「地産地消」を考えてみたいと思います。
最近よく耳にする言葉
「地産地消」とは、その地域で生産されたものをその地域で消費することを意味します。
もう一つ最近よく聞く言葉として「フードマイレージ」があります。それは「フード(食べ物)の、マイレージ(輸送距離) 」という意味です。食べ物を輸送する距離が長いほどフードマイレージが高くなります。
例えばアメリカで生産されたトマトを輸入する場合と、日本国内で生産されたトマトが日本国内で消費されるために移動した距離は大きく差があります。遠くから運べば多くの燃料が必要となり、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を多く排出することに繫がります。国内産の食品を消費する量が増えれば、その分、二酸化炭素の排出が抑えられると言われています。地元で生産されたものを地元で消費すれば、さらに輸送距離は短くなるため、フードマイレージを少なくすることが出来ます。
地産池消のメリット
「地産地消」は輸送時の二酸化炭素量を減少させる環境面でのメリットだけではなく、生産者は輸送コスト削減にも繫がり、消費者にとっては新鮮な食材が手に入りやすいというメリットもあります。
「朝どれ野菜」というとJAの農産物直売所や道の駅に多くあるイメージがありますが、最近はスーパーでも地元野菜コーナーを設けられるなどして、「地産地消」に力を入れています。
地元の野菜や果物って何だろう?
僕の住んでいる神奈川県横浜市は約380万人、隣の東京都は約1400万人が住んでいる巨大都市です。それは同時に農水畜産物の巨大消費地でもあります。この人口すべてをまかなう地元産の農水畜産物というのは現実的には難しいですが、できるだけ地元産のものを選び、食べていくことも大事なことだと思います。