セミナーの後に、質問されたことがあります。
『野菜嫌いをなんとかしたい』という思いで、野菜を細かく刻んだり、何かと一緒に混ぜたり、何とかして食べてもらおうと工夫をされているお母さんからのご相談でした。
毎日のご飯のメニューを考えるだけでも大変なのに、それに加えて、苦手な野菜対策も。頭が下がります。
無理に嫌いな野菜を食べさせようとしても、嫌いなモノは嫌い、となって頑なに拒否された経験ありませんか?
“体に良いから食べなさい”“あなたのこと思って言っているの”など言いながら食べさせようとするのは、どこの家庭にもあるかもしれない話です。
子どもの苦手な野菜として「ピーマン」「ゴーヤ」などが挙げられます。独特の苦味や青臭さがある野菜です。
子どもの舌には、味蕾(みらい)というセンサーの働きをする細胞が大人に比べて多いので、味に敏感です。
だから、“苦い”と感じるものは大人以上に“苦く”感じます。苦いもの「苦味」、酸っぱいもの「酸味」は腐っているもの、有害なもの、体に「毒」と本能が認識しているので、避けるようになるといわれています。
大人になると味蕾の数が25%程度減少すること、酸っぱいものも苦いものも「安全」なものと脳が理解するので、食べることが出来るようになるといわれています。
だから子どもに苦手な野菜を無理やり食べさせて、嫌なイメージを付けない方がよいと思います。
子どもが野菜を嫌うのは、本能的なものなのかも知れないからです。
【食育 後編】野菜も「変化球」で へ続く
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【食育 後編】野菜も「変化球」で