目次
播種は10月の末から11月上旬くらい
最近は気温が高いので、10月の末から11月上旬くらいが播種の時期です。播種後に気温が高い日が続いた場合、冬を迎える前に大きく育ってしまうため、耐寒性が低くなり冬越しが難しくなってしまいます。草丈10~15cmくらいが最適です。小さすぎても寒さで枯れてしまいます。大きく育ってしまったら、不織布やビニールでトンネルをかけて保温してあげれば冬を越すことが出来ます。
家庭菜園向きなスナップエンドウです。
サヤはパリっとしていて肉厚、一般的な品種よりも少し長いのでお得感があります。甘みが強いので、そのままで美味しいスナップエンドウです。
発芽適温 18~20℃
1穴に3~4粒播種し、本葉が2枚くらいまでに1~2本に間引きします。生育のよいものを残してそのほかの株は手で引っこ抜かずに根元をハサミで切り取ります。根同士が絡んでいた場合、残したい株も一緒に抜けることを防ぐためです。
マメ類は鳥が大好き
播種後の柔らかい豆、発芽後のやわらかい葉は、鳥が大好きなので、不織布を掛けるなど鳥対策が必要です。
寒くなってきたら
苗は直接霜にあたると傷みやすくなるので、霜よけをします。落ち葉やワラを株のまわりに敷いたり、株元周辺を土寄せするだけでも、霜からの影響を防ぐことが出来ます。
春、成長期
つるありの場合、誘引するネットの方法も「あんどん型」や合掌型に支柱を組む「ピラミッド型」、キュウリの栽培時に使用するネットを利用する「ネット型」など様々なやり方があるので、栽培場所によって合う方式を採用してみて下さい。
プランターで栽培する場合
幅、奥行、深さ30cm以上の大きなプランターがおすすめです。加湿は苦手なので、鉢底に必ず鉢底石を入れます。
注意点
室内などで冬越しさせるとひょろひょろの苗になり、収穫量が減ります。寒さに当てることで、苗を強くします。冬でも根はゆっくり伸びるので、土が乾いたら、水やりをすることを忘れないようにしましょう。与えすぎると加湿になり根腐れします。
「つるあり」と「つるなし」の違い
<つるあり>
つるありは2m近くまで伸びるので、たくさん収穫できます。菜園での栽培向きです。本葉が5枚以上になると「つる」が出てきて絡みながら成長します。伸びたつるが重ならないように誘引します。日当たりと風通しを良くすることで病気を防ぎます。
<つるなし>
つるなしは80cm~100cmくらいまで伸びます。ベランダでの栽培向きです。
水やりと追肥
花が咲いたら、水やりと追肥を意識しましょう。さやが出来ると栄養も水も必要です。春に花が咲いたら2週間に1度、肥料をあげます。
ある程度の高さまでに成長したら、つるの先端を切ります(摘心)。そうすることで、先端に使われていた栄養がわき芽にいくので、たくさん収穫できます。
病害虫対策
新芽や葉の裏にアブラムシが隠れているので、見つけたら取り除きましょう。
葉に白い筋が出来るとハモグリバエ(エカキムシ)がいます。その場合は葉ごと切ってしまうか、筋の先に幼虫がいるので指で潰しましょう。特に葉の裏にいることが多いです。
・うどんこ病
葉全体が白色の粉を振りかけたようになります。過繁茂で風通しが悪くなったりすると発生します。予防をすることが大事です。
収穫したら
すぐに食べましょう! スナップエンドウを収穫するのは気温が段々高くなってくる5月です。収穫したままにしておくと、糖がデンプンに変わってしまうので、甘みが落ちます。すぐに食べない場合は、冷蔵庫で冷やします。