秋田県の野菜・果物
2023.01.08
秋田県は全国第6位の広大な面積を有し、三方を山に囲まれた自然豊かな土地です。全国3位の稲作が中心ですが、肥沃な土壌で夏野菜の品質には定評があります。雪国ならではの特徴ある伝統野菜も揃っています。
協 力 : 秋田県農林水産部農業経済課販売戦略室
画像協力 : 秋田県
目次
米 「サキホコレ」
主力のあきたこまちが誕生して36年後の2022年10月、あきたこまちを上回る秋田米の最上位品種「サキホコレ」が本格デビューしました。2021年度産米の「食味ランキング」(日本穀物検定協会)において、話題性のある参考品種として最高の「特A」に選ばれました。一粒一粒がしっかりとしていて、上品な香りと甘み、粘りが強いですがさっぱりしている米です。
エダマメ 「あきたさやか」「あきた香り五葉」「あきたほのか」
7月中旬から10月中旬くらいまでいろいろな品種で枝豆がリレーされますが、特におすすめなのは8月下旬~9月上旬に収穫できる中生品種「あきたさやか」、9月上旬頃から収穫できる中晩生品種「あきた香り五葉」、「あきたほのか」の秋田県のオリジナルブランド枝豆です。9月以降に収穫される秋豆は全般的に味が濃く、香りが良いのが特徴で、特に写真掲載の「あきたほのか」は甘み、コク、香りが強く、豆の粒も大きいので食べごたえのある枝豆です。味が良い在来種の「五葉豆」をベースに約10年の開発期間を経てデビューした「あきた香り五葉」は、香りがよく、旨みが強いです。冷めても旨味がなくならないのが特徴の枝豆です。
ネギ 「白神ねぎ」
「白神ねぎ」は秋田県能代市のブランドネギです。白神山地から流れる水を使い、太さや重さなど一定基準をクリアしたネギだけが「白神ねぎ」として出荷されます。春、夏、秋冬、そして真冬に出荷される雪中ねぎも含め一年を通して収穫量が多いです。特筆すべきは10月~12月に出荷される秋冬ネギで、甘みが強く、太く柔らかくシャキシャキとした食感で、台湾への輸出などもある人気のネギです。
シイタケ (菌床シイタケ)
シイタケ栽培には「原木栽培」と「菌床栽培」がありますが、秋田県は日本で伐採されたコナラ、ミズ、ナラなどの木材を使った菌床と原木を使った菌床栽培で、全国トップクラスの出荷量です。横手市には「シイタケ団地」もあり京浜地区(東京都、横浜市、川崎市)の中央卸売市場で全国一の出荷量を誇ります。肉厚で歯ごたえのあるシイタケで全国トップを狙います。
スイカ 「あきた夏丸チッチェ」
東西を山に囲まれ盆地に位置する横手市は、昼夜の気温差が大きく、秋田一のスイカ産地です。その横手市では秋田県オリジナル「あきた夏丸」(大玉スイカ)、スイカの断面が真っ赤な「あきた夏丸アカオニ」、「あきた夏丸チッチェ」(小玉スイカ)などを栽培されています。2016年に品種登録された「あきた夏丸チッチェ」は、「あきた夏丸」のかためでシャリ感のある果肉を引き継いだ小玉スイカです。秋田弁で「小さい」という意味の“チッチェ”ですが、一般的な小玉スイカより一回り大きく皮が薄いので、際まで食べることが出来、お得感のあるスイカです。
アスパラガス
秋田県といえば、「米」のイメージが強いですが、“秋田の顔”となりうる野菜の一つに「アスパラガス」があります。促成栽培と露地栽培の2種類の方法で栽培され、横手市、大仙市、由利本荘市など県内各地で栽培されています。
リンゴ 「秋田紅あかり」
「秋田紅あかり」は甘さが強い品種の「王林」と秋田県の品種でかためな果肉の「千秋(せんしゅう)」という品種を掛け合わせて生まれた秋田県オリジナルの品種で、10月下旬頃に収穫が始まる晩生のリンゴです。一般的なリンゴに比べ大きく(やや背が高い)、赤い果皮には星が散りばめられたように果点が浮かび上がっています。果肉はしっかりめで適度な歯触りがあり、酸味が少なく濃厚な甘みがあります。とてもジューシーなリンゴです。
梨 「秋泉」
「秋泉」は、甘みの強い「新星」 とジューシーな「豊水」を掛け合わせて生まれた秋田県初のオリジナル日本梨です。甘みが強く酸味は少ないですが、とてもジューシーなので甘さがくどくなく、スッキリとした甘さです。種周りのかたい部分が少ない梨なので、可食部が多くお得な梨です。秋泉は大きいものほど甘みが強い傾向にあるので、大きな梨を選んでください。
桃かづの 「北限の桃」
秋田県鹿角(かづの)市といえば、「鹿角りんご」の産地ですが、鹿角地域で栽培している桃の品種は全部で20種類程度あるといわれています。全国の桃産地の中で、(川中島白桃を)市場出荷する時期が最も遅い9月中旬であることから「北限の桃」と名づけたブランド名です。秋田県よりも北の青森県でも桃は栽培されていますが、気候的な条件から出荷時期は鹿角の方が遅いです。「北限の桃」は甘さだけではなく、甘さと酸味のバランスが良く、実の締まった人気の桃です。
サクランボ
収穫量では山形に届きませんが、秋田県のさくらんぼは全国トップクラスの出荷量です。県内では横手市十文字地域、湯沢市三関地区などでの栽培が盛んです。「十文字さくらんぼまつり」はさくらんぼ狩りも楽しむことができます。「三関のさくらんぼ」は大粒で濃厚な甘さが特徴で、市場の評価も高く、全国トップクラスの品質と名高いです。