農研機構 「旬」の話題 旬の有機イチゴ(ハウス栽培)をレポート

2025.03.19

こんにちは。広報アンバサダーの緒方 湊おがた みなとです。
近年、環境問題や食の安全・安心に対する意識の高まりから有機農業が注目されています。また、農水省は「みどりの食料システム戦略」の具体的な取り組みの1つとして、化学農薬や化学肥料の使用量を減らし、有機農業を促進することとしています。
農研機構では、この「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた研究課題に取り組んでいますが、今回はイチゴの有機栽培の研究を見学するために、つくばを訪ねました。説明いただいたのは中日本農業研究センター須賀有子すが ゆうこさんです。

取材を終えて

化学農薬や化学肥料を使わないため、病気をもたらす虫や雑草を防ぐことが基本中の基本で、その上で、病害抵抗性品種を使用し、天敵(製剤、バンカー法)、有機JAS認証農薬を使用します。UV-B照射、光反射シートなどに目を奪われがちですが、凡時徹底、虫や雑草の物理的防除がどれほど大事なのかを感じました。日常の家庭菜園にも繋がります。

また有機の場合、温度管理、換気などが特に大事になるため、省コスト、省力化に関しては現在進められているスマート農業の技術進歩に期待です。須賀研究員から有機イチゴの収量はまだまだ世の中のニーズに追いついていないという現状もお伺いしました。農研機構の研究する技術を、新規でイチゴ栽培を始めようとする方や、有機栽培に興味を持っている人、団体、自治体などに対してもっともっと浸透させるよう、農研機構広報アンバサダーとして自覚しました。